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記帳法

(きちょうほう)とは、経営や管理に関する記録を帳簿に記す方法のこと。今日では簿記の記載法を指すことが多いが、本来の意味は人員配置や労働配分をはじめとして経営・管理業務全般に及んでいる。ヨーロッパにおいて、9世紀に修道院が自己の所領を管理するために所領明細帳(polyptique)を作成した。これは金銭や穀物の出入りだけではなく、土地の状況や農民の家族構成など所領経営に関する情報をまとめたものであり、農村支配においては重要なものであった。13世紀から14世紀にはイタリアでこうした記帳が行われるようになった。イタリアでも当初は農民の識字の向上にともなって家計簿などと組み合わさって行われたものであるが、すぐに都市部にも広まっていき、商業分野においても財産や商品を管理するための方法として各種の記録が作成された。また、所領経営の運営上において国家もまた財政記録を作成した。イングランドのパイプ・ロールはその代表的なものである。14世紀に入ると、イタリアにおいて複式簿記が作成されるようになり、後に世界中で用いられることになる。


単式簿記

たんしきぼき、米:Single-entry bookkeeping system)とは、簿記的取引をただ一つの科目に絞り記録・集計する記帳法のことをいう。複式簿記とは対照的に、資金の収支を重視し、財産・債務については収支の結果とする方法である点が異なる。収支計算書、期首残高、費用、収益、期末残高、具体的には金銭出納帳や預金出納帳を用いて記載する事で、専門知識を持たずとも期中の収支とリアルタイムの残高を容易に把握できることが特徴である。期首残高+収益と、費用+期末残高が必ず等しくなるので、月末や期末の決算で照合することが重要である。資産状況が比較的単純な町内会やサークルの会計、家計簿やお小遣い帳などで用いられることが多い。広義においては公会計簿記(公営企業会計を除く)も単式簿記である。

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